2014年01月19日 連載版を最初から読む , 【第三章】 【第三章】 荷物は空から降ってきて (前) 夢の中の依頼を受けるだなんて、ばかげているとしか言いようがない。 ワイバーンのセツは、湖畔から自分を見上げているメリュの姿をちらりと見やり、胸中でまた呟いた。飛行中でなければ、ため息のひとつもつきたいところだ。 そこは、その地域ではわりと大きな湖の上空 …